2020年8月4日

昨日に引き続き、大蔵村の豪雨災害被災地を見舞わせていただきました。

昨日に引き続き、
大蔵村の豪雨災害被災地を
見舞わせていただきました。


今日たずねたのは、白須賀地区と
烏川地区、塩地区、です。


白須賀地区の浸水面積は、約130ha。
大蔵村の水稲の約三分の一が
このエリアで作付けされています。


これから出穂を迎える大事な時期で、
すばやく消毒などの処置はしたものの
イモチ病などによる大幅な収量減が
予想されます。


村の主要作物であるトマトは、
若い青年農家の方々がいつも元気に
頑張っておられるのですが、
せっかく大事に育ててきて
あと少しで収穫、というところ…
55棟ものハウスが被害を受けていて、
言葉を失いました。


冠水したトマトハウスでは
収穫が見込めず被害額は莫大。
水稲・トマトともに、来年の
営農計画がしっかりと立てられる
ような支援が必要です。


大蔵村の営農を支える
「JAおいしいもがみ」大蔵村支店では、
胸の高さまで水がつき、
駐車場に積んでいた肥料などの多くが
ダメになってしまいました。
一階のOA機器もほぼ全滅とのことです。
決壊ではなく越水により浸水したため
堆積した泥の粒子が非常に細かく、
清掃にはかなりの手間がかかるとの
お話でした。


烏川地区では、これまで数回にわたり
床下浸水を経験しているお宅でも
「これほどの浸水は初めて」との事で、
水没した農機具がダメになって
数百万円の損害に頭を抱えておられる
方や、床板や畳のすべて搬出しつつ
清掃に追われ目に涙を浮かべる方も。。


塩地区の上流では、堰堤から引いている
水路が土砂で埋まったことにより
その先の熊高・上竹野・白須賀地区の
農地約100ヘクタールと、
冠水を免れたトマトハウスへの
農業用水が届けられなくなっていました。
(応急的にポンプで対応中)


肘折から続く銅山川の川沿いでは、
たったの2時間で崩れ去ったという
護岸と一部県道が跡形もなくなっており、
一瞬では、事態がのみ込めない
ほどの惨状でした。


~~


どの被災現場も、まずは応急的にでも
生活や事業を立て直すことが第一です。


先だって中央要望し、すでに回答を得た
被災者支援パッケージの施策は、
被災者の生活再建や、自治体の財政の
大きな支えになるでしょう。


しかしその上で、想定外の災害が
頻発する近年の状況を踏まえれば、
河川・道路・農地とも、単なる「復旧」
のみならず「強靭化」が求められて
いることは間違いありません。


今回の被災で傷をおった箇所については
地域の方々の声をよく聴ききつつ
課題を整理した上で、
国交省や農水省に対してしっかりと
対策を講じるよう求めてまいります。