2020年7月20日
私たちの健康と命を守るために欠かせない医療機関の経営体制が今、危機にさらされています。
いまだ収束の見えない
新型コロナウイルス感染症。
感染のリスクにさらされながら
最前線で闘ってくださっている
医療従事者の皆様に、心から敬意を
表します。
実は今、
私たちの健康と命を守るために
欠かせない医療機関の経営体制が
危機にさらされています。
コロナ専用病床・病棟を確保すれば
通常どおりには患者の受入はできません。
また、患者さんのほうもコロナを警戒し、
外来や入院の患者数は減少します。
手術や検診も大幅に減り、そのことが
大きな収入減につながっています。
一方、防護服や消毒液などの
感染対策費用や人件費は当然ふくらみ、
その費用が、医療機関の大きな負担と
なっています。
患者さんが減ること自体は、もちろん
悪いこととは限りません。
しかし、「本当は必要だけど今は…」
と、一時的に控えているケースが
少なくありません。
潜在的な患者さんの数が減っている
わけではないのです。
この状況が続けば、事業縮小や廃業・
倒産につながる恐れがあり、
患者さんの大切な受け皿となる医療の
崩壊を引き起こしかねません。
(もともと脆弱な地方の医療体制は
特に心配です)
2次補正でも、包括支援交付金として
医療分1.2兆円(新規)が計上され
実際に患者を受け入れていない病床でも
「空床確保料」が補助されることに
なりましたし、
医療従事者に対して1人20万円を上限に
給付され、さらには、診療報酬の
概算払いが認められるなど、国からの
手厚い支援が無いわけではありません。
しかし、それらは一時的なものばかりです。
第二波にみまわれつつある今こそ、
しっかりしとた体制で経営を続けられる
ような長期的支援が必要です。
そんな中、今月初旬、
「コロナと闘う病院を支援する議員連盟」
が超党派で立ち上がりました。
(有隣会の先輩である、中谷元先生が
呼びかけ人代表をつとめておられます)
この議連では、休会中も議論をかさね、
8月を目途に政府への提言をまとめる予定です。
日本が新型コロナウイルス感染症と
闘うためには、まず国民の命を守って
くれている医療機関を守ること。
設立時メンバーの一員として、
わが国の医療を守るため、力を尽くして
まいります。
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