2016年11月29日
年金改革法案可決、現役世代の将来に備えた制度へ。
先ほど、「年金改革法案」が衆議院で可決されました。
将来世代の年金を確保するための、この法改正。
どんな内容かというと、
「現役世代の賃金が下がった場合は、
その分だけ、年金給付も抑えましょう」
という改正です。
これまでは、
たとえ現役世代の賃金が下がっていても
物価が下がらなければ、
年金受給者への給付水準はキープされてきました。
これは、いうなれば、
「物価高と賃金安のダブルパンチが起きたときは、
現役世代だけで、その痛みを引き受けてくださいね」
という、現役世代にとって非常に不利な制度だったと言えます。
そんなダブルパンチは、めったなことでは起きないので
(というか、起こしてはならないので)
この改正論は、これまで急がれてはいませんでした。
ただ、米国の大統領選や、英国のEU離脱のように
世の中、いつ何がおこるかわかりません。
まさに、「 転ばぬ先の杖」です。
発動される可能性は低くても、将来に備えて今のうちに
成立させるべき大切な法案です。
民進党(と無所属クラブ)の方々は、これを「年金カット法案だ!」
と猛烈に批判し、採決を欠席しましたが・・・
ただでさえ少子高齢化で負担の重い現役世代に対して、
タブルパンチ(スタグフレーション)の際の、その痛みを
若者だけで背負いなさい!・・では、
日本の将来に責任のある政治だとは言えません。
この後、法案は参議院に送られます。
参議院でも公正な審議が行われることを期待します!