2019年6月20日

山形県沖地震から二日。

鼠ヶ関港の様子を見てきました。

岸壁に大きな亀裂や段差ができています。
このままでは、底引網で獲れた魚介類を
船から車に引き入れて運ぶことができません。

燃料を貯めた備蓄タンクから油漏れもあり、
損傷の恐れのある配管も数カ所。
繋船柱のまわりも破損しており、
船を安全につないでおけるのか心配になります。

操業できなければ生活に関わりますので、
早急な復旧工事が必要です。
地元県議市議の先生方とも連携し、早速
国交省の予算確保に取りかかりました。

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小岩川地区は、屋根瓦の損傷がもっとも
激しい集落ですが、
建設業協会による迅速な協力、
鶴岡市や農協や熊本県(有難い!)からと
さらに大沼先生の働きかけで国交省からの
ブルーシートと砂嚢の提供のおかげで
急ピッチに応急修理が進められています。
住民ニーズの交通整理に苦心されている
自治会の方々には、頭が下がりました。

応急修理にかかる費用は、
現時点では市が負担しているので、
他の費用とも併せ、国へ財政支援を求めて
いきます。

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また、鶴岡旧市内では、鈴木県連会長らと
駅前の液状化の現場を確認。
問題の箇所は、旧ジャスコ跡地の真ん中あたり、
範囲は数平方メートルのみで、
今もぷくぷくと泡が出ている状態でした。

テレビで車がハマったショッキングな映像が
全国に流れ、鶴岡は液状化しやすい地盤なのか
と思われた方もいるかもしれませんが、
これは建物取り壊し後の埋立処理によるところが
大きく、極めて局所的な現象とのこと。
周囲には同様の現象は見られませんでした。
過度にご心配なさらないようお願いいたします。

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大泉小学校では、土俵を囲む矢倉がむざんにも
崩れ落ちていました。
子供達のいる時間帯でなく本当によかったです。

通常、建造物やブロック塀には厳格な審査基準が
ありますが、この矢倉のように「建造物」には
当てはまらないものにも
厳格な耐震基準を設定する必要があるのでは
ないかと感じました。
子供の集まるところには特にです。遊具なども。
国交省に制度・運用の詳細を問い合わせている
ところです。

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さらに、これは昨日、私に代わってスタッフが
現場の様子を見てきてくれたのですが、
大山地区の4つの酒蔵の被害は大変です。
中には1万本近くの一升瓶が割れたりした酒蔵も。

そんな中、冬期の蔵人さんも総出で片付けて、
すでに通常通りに営業されているのですから、
頭が下がります。
民間の被害を公的にカバーするのは中々難しいのですが
内閣府に依頼し、何がしか負担が軽くなるよう
知恵を絞ってもらっています。

美味しいお酒は地元の自慢です。
→来月の7月6日は、「庄内酒まつり」ですね!
ぜひ、地域みんなで「庄内酒まつり」に参加して、
地元の酒蔵を応援してまいりましょう!!

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…テレビでニュースを見ている遠方の方々には
鶴岡市がとんでもないことになっているように
見えているかもしれません。
しかし、2日目すぎた今日は、旧市内はもちろん
震源地に最も近い県境鼠ヶ関でも
ほぼほぼ日常を取り戻しています。

加茂水族館もちゃんと営業しています!

震度6弱という強い地震ながら、
人命も落とさずここまで少ない被害で
済んだのは、本当に不幸中の幸いとしか
言いようがありません。
庄内地区は、何か神々しい不思議なものに
守られているような、そんな気すらします。
(個人の感想です)

そして何より、
地域の結束をあらためて目の当たりに
しています。

日頃の熱心な避難訓練、近所の声がけ、
自治会や消防団による早朝からの対策会議、
見廻り、情報連携、助け合い…

そのおかげで防止・軽減できた部分は
かなり大きくあると思います。
やはり鶴岡の地域力はすごい!

とは言え、
被害に遭われた方々にとっての負担は深刻な上
まだ余震や土砂災害の恐れもありますし
時間がたってから表面化する被害もあり得ます。
子どもの安全を守るルールづくりや
大規模な港湾整備は、国の仕事です。
地域の負担軽減のための財政支援を取り付けるなど、
国会議員としてやるべきことを
仲間と連携をとりながらしっかりと
進めてまいります!