2021年4月16日
尾木直樹先生のお話を拝聴しました。
尾木ママこと、尾木直樹先生に
こども行政の課題についてお伺いしました。
今回も、Children First勉強会です。
尾木先生が特に強くご指摘いただいたのは
小中高生の子どもの自殺が増えている
ということ。
子どもたちにとって、わかりやすく安心
できる「駆け込み寺」的な場所が
必要であることを指摘されました。
そこが機能するためには、行政の縦割りを
乗り越えていく必要があることも。
また、こどもの権利条約についても
熱弁をされました。
教師や保育士が子供たちに性的な被害を
加えた場合、その加害者の再犯比率は
非常に高いにも関わらず、日本では
容易に同じ職種につくことができる現状を
危惧して指摘されました。
その点について、今、自民党で日本版の
DBS制度(子どもと関わる現場での勤務を
希望する人が「無犯罪証明書」を取得できる
制度)の創設の検討を前に進めていることに
ついて、素晴らしいという後押しの声を
いただきました。
ご講演後、私が質問させていただいたのは、
子どもたちが生きづらくなっている要因には、
地域コミュニティが崩れてきていることも
要因の一つではないか、という点です。
尾木先生もその問題意識をお持ちで、
なおかつ、今はSNSという別の目が
(見守りの目ではなく重圧の目という意味で)
子どもたちを取り囲んでいることを
指摘されました。
さらに、いじめの9割が何かしらの形で
SNSでのコミュニケーションを通じて
追い込まれたものだということをに
警鐘を鳴らされました。
この勉強会では、
多くのお声をSNSで募りましたし、
私も情報発信にSNSを活用しています。
政治の世界もSNSで大きな転換点に
来ていることからも、
SNSには良いところもたくさんあります。
しかし、子供たちにとって
いかに上手に使いこなすか、心を傷つけて
しまうだけのツールになっていないか、。
スマホの中では大人の目から見えにくい
世界が広がっているだけに、
子供たちからのSOSを大人たちが敏感に
察知し、また、いざという時に頼ることの
できる場所があるのだという環境を
大人たちが用意していくことが大切だと
改めて感じました。

