2021年8月27日
妊婦さんのワクチン優先接種促進を!
【妊婦さんのワクチン優先接種促進を!】
25日、厚生労働省は、各自治体に対して
妊婦さんのワクチン接種の機会を優先的に
確保するよう促す通知を出しました。
これに伴って、各自治体での優先接種枠の設置が
次々に発表されています。
しかし、いまだに3分の1以上の妊婦さんが
「ワクチンを接種したくない」と思っているという
WEB上でのアンケート結果がつい2日前にも出ており、
大きな危機感を感じております。
これほどテレビや新聞などの報道に出ていても、
それでも正しい情報に触れられていない妊婦さんが
たくさんおられるという現実を厳しく受け止めました。
たしかに、一般的に、妊婦さんのワクチン接種というと
世界的に慎重な姿勢がとられてきたのは事実で、
国内でも、妊娠初期(赤ちゃんの臓器が作られる時期)
の接種は避けるというのが主流でした。
しかし、新型コロナウィルスのワクチンについては
様々なエビデンスを経て、妊婦さんに打っても
問題ないという結論が医学界で次々と報告されています。
それを受け、日本国内でも先日(8/14)、
・妊娠週数にかかわらず積極的にワクチン接種を。
・妊婦の夫、パートナーもワクチン接種を。
という旨の声明が、日本産科婦人科学会等から
出されました。
他にも、妊娠中の感染は重症化しやすいこと、
妊婦の感染は約8割がパートナーからの感染であること、
なども挙げられていて、
妊婦さんやそのパートナーのワクチン接種の重要性が
非常に高いことが示されています。
接種するリスクと、接種しないリスク。
これを両天秤にかけていただければ
よほどの個別事情がないかぎり、接種によって
コロナウィルスから母体と赤ちゃんを守ることのほうが
はるかに低リスクです。
千葉県では、自宅療養中の妊婦さんの入院
搬送先が見つからず自宅で早産した赤ちゃんが
亡くなるという痛ましい事例も発生し、
くやしさを表す言葉も見つかりません。
同じことを二度と起こしてはなりません。
ワクチンによって救われる命がありますので、
接種を悩んでいる妊婦さんとそのパートナーの方
には、ぜひ小さな新しい命のためにも接種を
前向きにご検討下さい。
また、周囲の方々からも、ぜひそういったアドバイスを
これから赤ちゃんのお父さん、お母さんになる方々に
伝えてあげてください。
引き続き、妊婦さん及びパートナーの
優先接種枠設置の促進を各自治体に促しつつ
ワクチン供給と見通しのスピードアップを
国に対し働きかけてまいります。
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