2020年8月25日
自粛と経済活動のバランス。
前後しますが先週末は、3月からずっと
延期になっていた、新庄最上地区の
企業向けのセミナーで講師をつとめました。
また、酒田市松山地区でも、
これまた5月から延期になっていた
地域の集いにお招きをいただいたので、
短く演説をさせていただきました。
もちろん、感染症対策は入念に行い、
特に私は、東京との往来があるため、
いずれの会場も懇親会までは参加せず
早々に退席させていただきました。
私の地元、庄内最上地区でも、各種企業や
団体による総会や会議は、7月以降、
すでに縮小形式で行われていました。
しかし、「懇親会」となるとハードルが
もう一段高く、ようやく最近少しずつ、
増えてきたかなぁという感じです。
コロナウィルスについての情報が
次第に明らかになってくるに従い、
医療体制のスタンバイが向上し、
我々も、どこをどう気を付けるべきか
勘所を知ることで、効果的な感染対策が
できるようになったと思います。
また、財政は打ち出の小づちではありません。
現時点では、公的経済支援がある程度
奏功していますが(倒産件数は昨年比減)
今後は、感染防止と経済活動との両立を
図らねばなりません。
自粛と経済活動のバランス。
東京や大阪など経済をけん引する
経済圏では、「とにかく感染者を出さない」
ではなく「重症者を出さない」という
考え方のもと、最大限の感染対策と
リモートを駆使して、現役世代中心に
経済を回していくしかないでしょう。
悩ましいのは、医療体制が強くなく、
高齢者比率の高い地方です。
特に、東北地方は、稲作文化を背景に
古くから根付く隣近所との絆や配慮と
いうものがあります。
迷惑をかけてはいけない・・という
気持ちの強い地域に生きる我々にとって
外からのウィルス侵入は大きな恐怖です。
私自身も、持ち込んでしまわないかという
恐怖と戦っています。
しかし、この恐怖と、何とか折り合いを
つけながら、万全な感染症対策をもって、
どうにか経済や地域活動を回していくしか
ないのだと思います。
自粛と経済活動のバランスの落とし所は
各自治体ごとに違いが出て当然です。
首長が指針をしめした上でも、
経済主体ごとにも違いがあるでしょう。
また、季節によっても、そのアクセルの
踏み加減は当然変わってきます。
・・今回、私が出席させていただいた会の
主催者の皆さまには、勇気あるご決断をもって
私をお招きいただいたこと、感謝の念に
堪えません。
事務局の皆さま方も、万全な対策と準備、
ご配慮をいただき、本当にありがとう
ございました。
そして、コロナ禍にもかかわらず
講演を聞きに来てくださった皆さま、
誠にありがとうございました。
FBでも、経済を回していこうよという
呼びかけが増えてきたと思います。
我々現役世代は、高齢者の方々の恐怖や
不安といった「気持ち」に配慮をしつつ、
気持ちだけでは回っていかない経済を、
現実的に回していく胆力が必要なのだと
思います。
もちろん、入念な感染症対策をともなって!



