2021年2月3日

「こども家庭庁」の創設をめざして。

【「こども家庭庁」の創設をめざして】


昨日、若手国会議員を中心としたメンバーで
子ども行政に関する勉強会が立ち上がりました。
私も呼び掛け人の一人です。


子ども関連政策は現在、
いくつかの省庁に跨って個別に対応する
こととなっています。
そのため、子育てに関する様々な困り事
(保育園待ちから、里親、いじめ、DV、養育費
その他多岐に渡ります)
について、当事者の方が助けを求めにくい
という課題があります。


特にコロナ禍の今、さまざまなシワ寄せは
小さな子供たちや、その親世代にのしかかり、
直近の出生率はあきらかに減少しています。
このような状況では少子化に歯止めを
かける事は難しいでしょう。


そこで、有志で集まって
「子ども家庭庁」の創設も視野にいれて、
切れ目ない子ども行政サービスを届けられる
行政のあり方について議論することにしました。


その名も、
「ChildrenFirstの子ども行政のあり方勉強会」
です。


第1回の昨日は、兵庫県明石市の
泉房穂市長にお越し頂き、ヒアリングを
行ないました。


泉市長は、出馬当初から、
こどもを核としたまちづくりをビジョンに
かかげ、あらゆる発想を転換。


「すべてのこどもたち」を
まちのみんなで「本気で応援」すれば
まちの「みんなが幸せ」になる。


の発想で、
思い切った政治決断を繰り返し、
ブレずに前に進めてきた結果、


こども中心⇒市民の安心⇒出生率↑
⇒子育て世代増⇒にぎわい↑⇒経済活性↑
⇒財源↑⇒できる施策↑
⇒こどもも高齢者も商店街も経済界もハッピー


という、絵にかいたような好循環を
この10年で実現しました。


これをやれば、あちらが立たず、
あちらを立てれば、そちらが立たず、
そもそも最初から明確なビジョンを示して
選挙で勝負することができないのが
行政トップにありがちなことですが、
泉市長は違ったようです。


熱意もプレゼンも素晴らしいけど、
現実はこんなにうまくいくものかなぁ、と
最初は半信半疑でしたが
浴びるほどの国会議員からの質問に
応える泉市長の回答(ご本人曰く半分愚痴?!)を
きいて、なるほど、本当に苦労を重ねて
ふつうならできない政治決断をつづけて
こられた結果なのだな、と感じました。


その泉市長が、初当選してまず着手したのが
明石市役所に「こども未来部」を創設する
ことでした。
ビジョン実現のために注力すべき施策があり、
その施策を本気で推進するためにも、
それができる組織へと再編することが
すべての始まりだったのでしょう。


…基礎自治体と国では人口流入の意味が
全く違う(引越vs移民)など、
単純なアナロジーは危険ですが、
私自身は、初当選よりかかげてきた柱のひとつ、
安心して子どもを産み育てることのできる
社会づくりを目指して
こども家庭庁(仮)の創設も視野にいれつつ
しっかり議論を深めてまいりたいと思います。

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